ザ・デストロイヤー＝チャップ

　それは12月の20日頃の夜でした。
　寒い、寒いとコタツに潜り込んでいたチャップが不意に顔を出しました。
　ふと見ると、その口元に白く薄いプラスチックのようなものが見えたので、「おい、なに噛んでるんだ」と逃げようとするチャップを押さえつけ、慌ててそれを取り上げた。
　4センチ四方程度のかなり薄いプラスチックの白い板。
　チャップの細く鋭い歯でボロボロになっていた。一見、なんだか、分からなかった。

　「なんだろ、これ？」

　ぶ～こにもそれを見せながら考えてみるが、なんなのか思いつかない。それは、ぶ～こも同様だった。
　
　（はっ！）

　いやな予感が突然、脳裏を走り抜け、慌ててコタツの上に置いてあった「携帯電話」を探しました。

　ない…

「それ、ひょっとして携帯の電池の蓋だよ！」
　ぶ～こにそう告げると「えっ、大変！」とコタツに潜り込んでいった。
　およそ15秒後…
　「ねぇ、これ…」
　コタツの中からくりまんじゅうの携帯が出てきてしまった。(^^;
　それを手にとって確認する。

　やっぱり電池の蓋が取れてなくなっていた。
　SDカードを塞ぐ蓋もない。ついでに筐体の表面には細かい穴がポツポツとあいていた。

　「また、やってくれた…」

　そう呟きながらも、携帯を開き、操作をしてみる。

　ほっ！
　不幸中の幸いか、電源も入っているし、液晶も壊れていない。操作してもちゃんと動くみたいだ。
　「ほら、くりまんじゅうに謝りなさい！」
　ぶ～こが必死にチャップにそう言っているが、我関せずと言う顔をしていた。(^^;

　「バカモン！」

　口ではそう言ってみたが、まあ、仕方がない。
　電話が出来れば、電池の裏蓋などなくても、電池は直接セロテープででも止めておけばいい（笑）
　携帯なんぞ、使えればなんでもいいのだから…

　それから一日経過した。
　その日の夜、電池の充電がなくなってきたので、いつものように卓上充電器にセットした。けれど、「ピポッ」という充電開始の音がしない。
　「あれ？」
　接続がちゃんと出来ていないのかと、何度も何度も試してみたが、やっぱり充電にならないのです。
　「あれ、充電器が壊れちゃったみたいだよ…ちょっと携帯貸して！」
　そう言いながら、ぶ～この携帯を充電器にセットする。ぶ～こも色違いの同じ携帯。
　「ピポッ！」
　あれ、正常に充電するじゃないですか。
　つうことは…(^^;

　実はチャップの攻撃により、くりまんじゅうの携帯の受電機能が失われていたのである。(^^;
　充電できない携帯なんて、クリープを入れないコーヒーどころではなく、給油できない車かストーブみたいなもの。意味無いじゃん。
　しかし、幸いというかなんというか、ぶ～こも同じ携帯を使っていたので、電池がなくなるとぶ～この携帯の電池と交換して、その後もしばらく利用し続けたのだが…
　やはり、あまりに不便です。

　ということで、一昨日、新しい携帯電話を買ってきました。

　「SH706Ie」 とかいう携帯！

　携帯なんてなんでもいいので、ドコモの可愛いオネエサンに「犬に噛まれても頑張る携帯ください」と正直に言いました。
　するとオネエサンは「どれもさほど違いはないとは思いますが、表に液晶がないタイプがいいと思います」と言って薦めてくれたのがこれでした。（なんでも保証対象の保険にも入りました。）
　機種選定はそれだけです。（笑）
　お値段は4万なにがし…(^^;それでも安い方だそうです。

　安中のドコモショップはホームセンター内にあります。
　なので、手続きを待っている途中にドコモを抜け出し、ガーデンエリアで「花マクロ」（笑）

　人が誰もいないのは温室だけだったので…
　光量不足でシャッター速度が稼げずに手ブレが…(^^;

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　ホームセンターに花を撮りに行くっていうのも根性さえ座っていれば、いいかもしれないです。タダだし、花種も沢山あるし…（笑）

　はあ、しかし、ざっと思い出しただけで、「眼鏡」でしょ。「カメラ」でしょ。「ネックレス」でしょ。「ダウンジャケット」でしょ。で、「携帯電話」でしょ…

　はぁぁぁぁ…出てくるのはため息ばかりなり。

　暴れチャップ、まだまだやってくれています。(^^;