2009-03-09

群馬フラワーハイランド

 2/28(怒…違う^^;、土)
 安中市西上秋間にある「群馬フラワーハイランド」へ行ってきました。

 昨年も春の時期に3回ほど行きましたが、今年もそろそろ出撃です。
 今、見頃を迎えているのは「寒紅梅」そして「福寿草」でしょうか。「水仙」が日当たりのいい場所では咲き始めていました。

 ここは個人営業でやっている施設です。個人の持ち山を一人で開墾し、50年掛けて現在の姿に作り上げたものだそうです。

 敷地は約15000坪。そこにすべて園主(と奥さん)が苗木を植えたそうです。
 最初に植えたのが1,000本のヤマツツジ。翌年は、栗の木を1,000本、続いて桜を500本、梅1,000本、さらに3万本のツツジの苗を植えていったと聞きました。水仙にいたっては20万本だそうです。

 実は、園主の中山さんと園内で少しお話をさせて頂くことが出来ました。

 群馬フラワーハイランドは50年前に「観光農業」の先駆けとして始めたものだそうです。
 50年前ですから、昭和30年前半です。今でこそ、園までの道は舗装されていますが、当時はまさに山の中の「へき地」でした。田舎の安中の最奥といってもいい場所ですから、実際、今でもそういう場所です。

 当時、中山さんは二十歳だったそうです。
 貧しい山里の村で「山を切り開いて木々や花を植えつけて美しい観光園を造ってみたい」
 そんな思いがあったそうですが、当時、それは誰が考えても無茶、無謀なことであり、同時に本人がそれを一番良く感じていたそうです。

 転機はご両親の死去。大変、ショックだったそうですが、それが踏み切る契機になったそうです。
 何から何まで一人きり、農作業の合間を見つけては毎日山へ出かけたそうです。雑木を切り山を開墾し、苗を植えられるようになるまで約三年の歳月が必要だったそうです。

 「まあ、最初は「こんなど田舎の山の中に」って白い眼で見られたもんですよ。馬鹿じゃねぇのかって村の誰もが相手にしてくれませんでした」
 「特に身内があっという間に逃げていたった。まあ、銭が必要になれば身内って話になるのだから分からなくはないけど…ものの見事に寄り付かなくなったもんですよ」

 中山さんは笑いながらそう話していました。

 園は昭和44年に一般公開されたそうです。

 「で、上手くいき始めたら、今度は身内がわんさかやってきては勝手に飲食いしていくんですよ。うちの親戚だって言ってぞろぞろやってくるけど、こっちは、あんたなんか知らないよって…(笑)」

 「うちの家内が「死ぬ時はあのしだれ桜に下で死にたい」っていってるんですよ」と私が言ったら、「あぁ、そうですか。そんなに気に入ってくれてるんですか」と満面の笑み。その顔がとても印象的でした。

 4月になったら、その「桜」いきます。撮ります。写します。今年はガンガンいっちゃいます。

 和紙の原料になるというコウゾミツマタが、いい感じです。

 いつも園内を作業服で歩きながら、小さなゴミや枯れた枝をはらっている中山さん。
 昨年、「大変ですね」と声を掛けさせてもらったら、首から下げたカメラを見たのか、にっこり笑って「だって皆さんにいい写真を撮ってもらいたいですからね」と言われました。

 そういえば、昨年、伯母を連れて言った時、こぼれ種を拾って帰り、家の庭に植えたそうです。芽が出たって喜んでました。

 安中市民、是非、お出かけください。
 写真撮る人は特にお薦め。写真家、秋山庄太郎さんとかも撮りに来てます。

 群馬フラワーハイランドブログ
 http://flowerhighland.gunmablog.net/

 デジブックでもどうぞ!(^^)v

4 件のコメント:

  1. 一枚目と下から三枚目が好きです。どちらか選べと言われたら一枚目。
    この頃、前ボケがマイブームなので (笑

    野の花も良いですが、こうして手の掛かった花が断然!綺麗ですね。

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  2. tokiさん、こんにちわ。

    えっ前ボケがユアブームなんですか?(笑)
    毎日、tokiさんのお写真拝見してますが、ブームはあまり見えてこない。(笑)
    あっ、今はまだ密かなブームとか・・・
    で、そのうちに一気に花開くとか・・・

    ブームを拝見する日を楽しみにしています。

    あっ、1枚目。
    もし、前に枝がなければ、こんなつまらない写真ないですね。(即効削除かもしれない)
    狙ったものかそうでないものか、すっかり忘れましたが、くりまんじゅうもこれみてそう思いました。(^^;

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  3. 私が一番好きなのは6枚目と一番最後です。
    見たいものがしっかり写っているオーソドックスなのが好きなんです。
    私の好きな写真がいつもいっぱいで、楽しませていただいています。

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  4. hiroさん、こんにちわ。
    コメントありがとうございます。
    くりまんじゅうをイバラのカメラ道に引っ張り込んだ(自ら入り込んだともいう)hiroさんに喜んで頂ける様、今後とも精進いたします。(^^;

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