2009-03-22

見られながら撮る

 街を写真に撮っていると不審者に間違われることもあるが(^^;、逆に嬉しいお招きを受けることもある。

 実は自宅のすぐ近くのSさんが「庭の水仙の花が咲き始めたので、是非写真を撮りに来てください」とわざわざ言いに来てくれた。

 自宅から碓氷川へ向かう路地の途中にある広いお庭。敷地は300坪ほどあるかもしれない。

 数年前に奥様を亡くされて今は独りで住んでいる七十代半ばの人の良さそうなオジサンである。

 昨年の夏頃から、路地の往来時に時々、話をするようになった。

 3月18日4時過ぎ。
 WBCで侍ジャパンが韓国に軽く負けたので、気分転換に出かけてみた。サンダル履きで…

 「庭には好きな時に好きに入っていいですから…」と言われているので、いつものように勝手に入らせてもらった。(Sさんの住まいは地続きだが少し離れている…)

 路地とは木の簡易なフェンスで仕切られているが、出入り口はいつも開いている。

 カメラのISOやWBを確認していたら、Sさんが家から出てきてくれた。

 「こんにちわ。お邪魔しています」と挨拶すると、
 「水仙か綺麗でしょう。どうぞ、好きなだけ撮ってください。」と得意げな顔。

 そう言われたら、とりあえず「水仙」を撮るしかない。 ^^;

 同じ被写体に何度もシャッターを切るのは好みじゃないのだけれど、傍に付かれて見られているのだから、そう簡単に水仙を離れるわけにはいかない。(^^;

 うぅぅ…写真を撮る姿を見られているのがこんなにきついものだと知りませんでした。(^^;特にマクロなので地面にしゃがみこんで撮ってるのです。

 「そんなに近づいて撮るんですか?」
 「あっ、えぇ…まぁ…^^;」

 しばらくして「あっちにも咲いてますよ」とSさんの声。
 (やった!これでこの場を離れられると…)
 「そうですか、じゃあ、そっちも…」とすかさず歩き始めると…あぁ、後を突いてくる。(笑)

 結局、お帰りなったのは、相撲が幕内の取り組みになってからでした。
 「相撲がいい時間になったので、失礼しますが、後は好きなだけ撮っててくださいね」
 「あっ、はい!」

 まあ、これも写真修行です。(笑)

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