しま-no-nakade No2

　（しま-no-nakade No1からの続きです…前回に引き続き、これまたしばらく写真は出てきません。^^;）

　実は「デイリーストア」で一悶着ありました。
　突然、ぶ～こが怒り出したのです。(^^;

　理由は…

　ぶ～こは一つ300円くらいする高いアイスクリームを買って行こうとしたのですが（基本、いい格好しいの見栄っ張り）、そこにくりまんが「暑いから、アイスよりかき氷とかの方がいいんじゃない！」って（基本、配慮の足りない世間知らず^^;）つい言ってしまったから…であります。(^^; （まあ、ただ単にそれだけではなかったのだけれど･･･あんまし、細かく書いても･･･＾＾；）

　手にしていた自分が食べたかったファンタのアイスのようなものをくりまんに思い切り投げつけ「なら、勝手にすればいいじゃん！！！！！」（大量！マーク (C)yuki）とか言って、いきなりトイレに直行しました。
　まさに激情型怒りです。
　で、トイレのドア、「ガチャーン！」と思い切り閉めるものだからお店の人も目を白黒…
　こうなるともうしばらくは手に追えません。とりあえず、アイスにするかかき氷にするか悩んだ末に、取り残されたくりまんは、かき氷をレジでお会計することにしました。(^^;
　会計中…トイレから出てきたぶ～こはこちらに一瞥もせずに店外へ…そのまますたすたと歩いて行きます。
　会計を済ませて、慌てて後を追います。

　しかし、ぶ～こは駐車場を通り過ぎるとそのまま道を早足で歩いていきます。多分、歩いて家に帰るつもりです。(^^;（まあ、６、７キロくらいあるはずです^^;）
　ここで「勝手にしろよ！」とその後を追わずにいると、まあ、まず一週間はこの怒り状態を持続されることを経験的に身にしみているくりまんは、必死に追いかけました。
　暑いから、汗をかきかき･･･

　「もし、もし、お嬢さん、いい天気ですね。ちょっと暑いけど！」
　「なんならマイカーに乗りませんかぁ？エアコン涼しいですよ～！」

　とか後ろから明るい調子で声を掛けます。^^;
　それをしばらく無視してツカツカと歩いていたぶ～こですが、いきなり振り返りました。
　「車で一人で行けばいいじゃん！」 (ぶ）
　「あっ、しかし、そうはおっしゃっても、お車の鍵はお嬢さんのバッグの中なので…」 （く）
　「えっ？！」 （ぶ）

　バッグを探るぶ～こ。
　鍵を見つけるとそれを投げつけようとするので、その瞬間、微妙に届かない距離へと移動するくりまんじゅう。（笑）
　「もう…」と言いながら、こちらに近づいてくるタイミングですかさず踵を返し、駐車場へと向かうくりまんじゅうなのでした。

　結局、ぶ～こも車に乗ったのですが、相変わらず怒りは治まらず…
　「私は車から下りないからね。くりまんだけ勝手に寄ってくれば！でも、すぐ帰ってきてよね！（怒）」
　「はい、はい…」

　まあ、そんなこんながありまして、ぶ～こ怒りモード継続中のまま、そこから2,3分でしまねこさんのお宅に着いたわけです。

　ところがです。

　駐車場に車を入れるとそれに気が付いたのか、家の中からしまねこさんとやまねこさんご夫婦が満面の笑みでフレンドリーに歓迎してくださりました。

　「よく、いらっしゃいました。さぁ、どうぞ、どうぞ！Welcome!」

　『でも、あんなフレンドリーに迎えられちゃったら、「私、車から下りないもんね！」って言えないじゃない。そんなこと言ったら私がまるでバカみたいじゃない…』　（しまねこ邸を後にした直後、すっかりご機嫌の直ったぶ～こ談話より）

　こうして、しまねこ・やまねこご夫妻のお陰でくりまん夫妻の危機は救われたのでございます。（笑）

　またまた余分な余談が長くなってしまいました。(^^;

　さて、現在、しまねこさんご夫妻はいわゆる「カントリーライフ」ってやつを楽しんでおられるご様子です。

　色々とお話はお聞きいたしましたが、あまり細かなことを書くといわゆる「個人情報」っていうやつに抵触してしまいますので、基本、ざっくりといきますが、ご主人（やまねこさん）は根っからの都会生まれの都会育ちの都会っ子。

　がっこの先生していたそうですが、「性に合わん」と30過ぎて料理の道に入り、それからローマのミシュラン星付きレストランでまで腕を奮ったという、その道ではなかなか有名な方だそうです。

　しかし、一昨年、不幸にも貰い火で火事にあい、愛猫“しま”だけ連れて命からがら逃げ出すだけで、結果、お住まい含め何もかもを喪失…それを切っ掛けにして、それまでお住まいだった「海のそば」から「夢の中」へならぬ「山の中」へ…

　現在、ご職業は「歩くこと」（笑）、趣味が「農業」で、気晴らしに「料理」だそうです。

　ご夫婦ともども大の大の酒好きで「酒無くして何が人生ぞ！」と豪語するいわゆる猛者様でございます。（笑）（家の中、何はなくても酒だけは豊富にありそうな雰囲気が漂ってました^^;あぁ、住みたい。（笑））
　個人情報に抵触しない程度と書きつつも、充分に書いてしまってますね。お許しください。＞しまねこご夫妻m(_ _)m

　まずはご案内を頂きながら、早速、お宅拝見。

　いきなり、くりまん、ぶ～こ、完全に「建もの探訪」の渡辺篤状態でした。
　築60年弱と言うお世辞にも新しいとはいえないお住まいですが、いわゆる“味”ってやつがそこかしこにあります。

　台所です。
　勿論、土間。あっ、一応、コンクリートは打ってあります。さすがに土の土間ではありません。

　トイレの前の窓飾り…
　そこには、こんなのや…

　こんなのが…

　情緒豊かに仲良く飾ってありました。

　書斎の机がまたレトロです。

　以前の家主さんの校長先生だったもので、そのまま置いていってもらったものだそうです。
　その上の無造作に置かれた「国家の目醒め」というタイトル、そしてなにより背表紙に貼られた図書館のシールが文化の香りを部屋一杯に匂い立たせて泣かせます。

　照明がまたいいです。白熱球にそのカサが実にいい。

　もはやワビサビ、風流の世界です。

　天井からぶら下がる「ハエとり紙」
　うーん、昔はどこの家に行っても必ずぶる下がっていたものです。
　でも、最近はお見かけしなくなりました。 まさしくエコ、環境に優しいです。

　まあ、しかし、ずうずうしくもお風呂場まで覗かせていただきました。
　しまねこさんが風呂場に電灯が不要なのは家の脇を流れる川に入るからではなくまだ十分に「明るいうち」に入るからだそうです。
　本人がそういっていらっしゃいました。
　言うなら、いわゆる贅沢な暮らしってやつです。

　ここは玄関を一歩でて10歩も歩けば見えてくる、しまねこさんの家の隣を流れる川です。
　その昔は年中大洪水を引き起こす「暴れ川」でしたが、今は治水が整備され穏やかなることこの上なしです。キツネとかも出るそうです。

　さて、今回もまた余分なお話が過ぎて長くなってしまいました。

　なので…続きます。おい、おい･･･(＾＾;

　＜Nikon D700 + AF-S Nikkor 50mmF1.4G ＞