2011-08-09

久しぶりに85mm

 本日はネタもないのでレンズのお話でも。
 なので、カメラやレンズに興味のない方や関心のない方はお写真だけマウス真ん中ボタンをグリグリして、眺め流して下さい。(汗)

 さて、この日、カメラに付けてたのは「Nikkor 85mmF1.8D」というちょいと古い単焦点レンズ。F1.4が欲しかったけれど、大人の理由で買えませんでした。
 このレンズ、うーん、久しぶりデス。実に超お久しぶり。
 「おひさしぶり~ね♪」と小柳ルミ子も歌ってます。^^;(あっ、この歌、作詞作曲が杉本真人なんですね。吾亦紅の杉本真人、初めて知りました。)

 で、どのくらい久しぶりかと思って過去のブログ記事を調べてみたらこれが最後っぽい。
 ということは、今年はお初みたいです。

 以前は、単焦点ばかり使っていたのですが、ここ最近は「VR28-300mm」がメインレンズ。
 「撮る人間を堕落させるレンズ」とか言ってましたが、だって、やっぱり便利なんだもの。(汗)

 まっ、時々、24mmと50mmは気まぐれに使うけれど、それ以外のレンズは湿っぽいカメラバックの底深く眠ってまして、たまには外に出してやらないとカビはえちゃうかな?と思って、ちょっくらちょいと引っ張り出してきました。
 また、最近、お散歩写真って言うと会社近くのいつものお決まりのルートばかりなので、レンズでも変えないと同じような写真になっちゃうっていう危機感も少しあった。(笑)

 それにしても半年以上ぶりの「Nikkor 85mmF1.8D」。
 はっきり言って撮り難いです。(汗)

 画角はいい。
 FXに85mmって組み合わせは肉眼と同じ程度の倍率。
 右側の目でファインダーを覗きながら、左眼で見ると左右のサイズにほぼ差はありません。なので、肉眼で見る世界にファインダー枠があるというだけ。

 このレンズ、一番の問題は撮影最低距離ってやつ。
 ちなみに撮影最低距離ってのは、撮ろうと思った被写体が写せる(ピントが合う)一番近い距離です。
 「Nikkor 85mmF1.8D」のこの距離は0.85メートル。センチで言えば85センチ。ミリで言えば、850ミリ。ミクロンで言ったら・・・やっぱり、言いません。^^;

 言い換えれば、85センチ以下にこのレンズを近づけることは出来ません。
 (正確にはレンズの先端じゃなくて、画像センサーからの距離なのですが、まぁ、とりあえずそれは脇に置いておきます。^^;)
 いや、物理的に近づけることは勿論出来ます。当たり前です!(汗)
 でも、近付けてもピントが合わないので、シャッターが切れないということ。
 (マニュアルフォーカスにしておけば、シャッターは切れます。モチ、ピンボケになることは言うまでもありませんが!)

 しかし、「被写体まで85センチあれば十分じゃんか!」と思うでしょう。
 うん、思うんですよね。
 はい、実はくりまんじゅうも久々にNikkor 85mmF1.8D」を付けるまで確かにそう思っていました。
 十分な距離じゃん!って!余裕じゃん!って!
 ところがギッチョン、実際に撮影しようとするとシャッターが切れない状況にしばしば陥り、いたってひどく難儀しました。


 実はくりまんじゅうはマクロレンズに90mmを持っていて、このレンズは今でも時々使っています。
 はっきり言って、これが盲点でした。『THE 盲点』!
 90mmなので85mmと画角はほぼ一緒。しかも、最低撮影距離が極めて短い(思い切り寄れる)マクロレンズですので、その性格はまるっきり相反した真逆っていうもの。
 ようするにファインダーを覗いて見える自分のイメージした絵作りが90mmマクロとカブるのです。もろカブり!^^;


 なのでつい、一歩二歩と前に出ていざ撮ろうとするとピントが合わない。シャッター切れない。(汗)


 「うっ!そうか、この距離でもう最低撮影距離以下なのね!」
 一人寂しくそう呟きならが、仕方が無いので再び一歩、二歩と後ずさりする。
 同時に、出来ていたイメージがふわっと消える。この消える瞬間が悲しいです。(汗)
 まぁ、とにかくこの日の散歩はこの繰り返しでした。


 実際、ストレス溜まります。
 「Nikkor 85mmF1.8D」ってこんなに疲れるレンズだったけ?と小さな心で悩みました。
 ついでにこの日は梅雨明け直後の猛暑日で、頭くらくらしてくるような日差しだったので、思考回路ぶっ飛びました。


 まっ、いわゆる慣れの問題なのでしょうが、気持ちよくシャッター切れないというのは実に気持ちの悪いものです。


 さて、開放F値がF2以下の単焦点レンズというヤツ。
 リングを回すだけで広角から望遠まで撮れちゃうズームレンズに比べて何が優れているかというと1つ目はファインダーを覗いた時の明るさ。


 基本F1.0というのが肉眼の明るさとされているから、F1.4とかF1.8でも肉眼よりは暗く見えるのですが、例えばくりまんじゅうの常用するVR28-300mmだとF値が3.5-5.6となります。
 F3.5が広角ワイド端、そしてF5.6がテレ端最大望遠側です。
 焦点距離によってレンズの明るさも変わるってことですね。


 ファインダーを覗くと、明るめのサングラスをかけたように暗く見えます。
 人間だってサングラスかけるんだから、別に暗く見えたっていいじゃん!って意見も確かに御尤もではありますが^^;、当然のごとく暗い場所は見えにくいのです。(笑)
 そして、見えにくいということはAFにしてもMFにしておピントが合いにくいわけです。


 次に単焦点レンズの方が各収差が発生しにくいとされています。
 収差には歪曲収差、糸巻き収差、球面収差、コマ収差、非点収差、色収差など色々とありますが、要するに収差とは理想的な結像からのズレを言います。
 まぁ、簡単に言っちゃえば歪んで写っちゃったり、滲んで写っちゃったり、ボケて写っちゃったりするマイナス点です。
 これが、ズームレンズより少ない。


 でもズームレンズの各収差ってやつはテレ端やワイド端、すなわち一番広角側の画角であったり、逆に最大望遠側の時に発生しやすいので、一般的に85mmなんていう焦点距離は収差が発生しにくい画角です。


 ならば、なぜ85mmの単焦点レンズを使うかというとそれはやっぱりやっぱりボケでしょう。
 ズームレンズでボカしたければ、あれこれ考えなくちゃならないことが発生しますが、明るい単焦点レンズでしたら、絞りを開いてとれば普通にとっても誰が撮ってもボケてくれます。


 ということで、ストレス溜めながら撮ったのが本日のお写真わけです。(汗)


 もちろん、散歩から帰ったら速攻、ズームレンズに交換しました。(爆)
 いやっ、夏場は肉体的にも精神的にも「Nikkor 85mmF1.8D」はやめておいた方がいいって確信したもので・・・

 まつ、そんなこんなではありますが、ただ画間埋めるような、つまらんお話にお付き合いいただきましてありがとうございました。m(_ _)m

 < NikonD700 + AF-S Nikkor 85mm F1.8D >

2 件のコメント:

  1. 85mmの写真久々に見ました~^^;
    ボケがとても綺麗ですが、記事を読むと最短距離がネックなのですね。
    確かに90mmマクロとは正反対(笑)

    涼しくなったらまた85mmの写真を載せてくださいね~

    返信削除
  2. たついちさん、おはようございます。
    毎日暑いですね。しかし、本日はさらに気温上昇ってことですから、大変です。
    お体には何卒お気をつけください。
    って、毎朝3時台から起きているくりまんじゅうの方が気を付けなくっちゃいけないのですが…^^;

    さて、85mmF1.8単。
    仰る通りでございます。最短85センチというのは実に微妙な距離です。
    DXで使えば約130mm換算になりますので、そうであれば中望遠として自然と距離もとれるのでしょうが、FXの85mmは完全に標準域。
    なので、つい「あと一歩」と前に出て、それで「うっ、シャッター切れない!」ってことになりがちでした。^^;
    まっ、とは言え、結局は慣れなのでしょうけれど、慣れる前に交換しちゃいました。(汗)

    85mm単写真。
    はい。また、そのうちに…^^)v

    返信削除

Powered By Blogger