2012-11-30

安中駅東

 スランプです。
 いや、マンネリスパイラルハマり込んでしまったのかもしれません。^^;


 ここゆめなかは、これまで田舎町である安中のどこにでもあるような田圃や畑の風景を実際以上に美しく見せることを基本テーマとしてやってきたのですが(汗)、最近、モチベーションがすっかりと落ちてしまいました。


 11月10日。
 この日、久しぶりに安中駅の東側の田圃道を散歩してみました。


 少し雲は多かったですが、それでも秋を感じさせる青い空の下、畑道をひとりぶらぶらと歩いてみました。


 褐色の枯草の中に、ポツリと佇むオレンジ色に色づく樹木。


 まるでスポットライトのようにそこだけ光を浴びて輝くススキ。


 しかも東の空はこんなに高く青いのに…


 撮れる写真はこんなのばかり。(汗)
 なんだか、妙に凹みます。ガッパシ!


 実際、さすがに撮るものがなくなってきてしまったのかもしれません。
 以前は、何度か歩いた場所でも、また新たな発見があり、ひたすらそれにレンズを向けていたのですが、近頃は「ボウズじゃしょうないからとりあえずシャッター切っておくか!」ってな感じなのです。^^;


 まぁ、そんなメンタリティーで挑んだ写真なぞ、ろくなものではないことはまさに自明でしょう。


 と言うことで、写真を真面目に撮り始めて約5年、その原点に立ち返る為にも、これから時々、今、現在の写真に対する自分の考え方を整理してみようと思います。
 考え方は色々ありますので、その是非はともかくとして感じるままに書いてみます。


 まず、写真とは「表現」だと思っています。


 目の前の光景をただ肉眼で見た通りに写しても、けして、それはそれを見た人に感動は与えられません。


 理由はとても簡単です。
 五感のうち視覚以外の全てを奪われてしまうのが写真だからです。
 そこからは、その時、耳にしていた川のせせらぎも鳥のさえずりも聞こえてこなければ、頬に当る秋の心地良い風も吹いてこないのです。
 しかも、それは小さなモニタや写真用紙の上で見られるだけです。
 肉眼でも見えている時のようなスケール感も立体感もまったくありません。


 なので、その聞こえないもの感じられないものを、どう写し、どう補い、どう切り取り、どう誇張して、どう表現するかに掛かってくるのではないかと思うわけです。


 もっとも、写真には大きく3つ「記録」「報道」「芸術」の構成要素があり、撮り手の「表現」力が重視されるのは、芸術性であり、続いて報道性、そして、記録が重視される写真はむしろ撮り手の表現力は逆に仇になることも多々あることも承知しています。
 それは、落雷の証拠写真で嫌という程、思い知らされました。(汗)

 最近、後処理、いわゆるレタッチに関する質問を時々受けることがあります。
 「レタッチはしてはいけないものなのか?どこまで許されるものなのか?」という趣旨のご質問です。
 結論から言えば、それがその人の表現を深めることであれば、どこまでも許されるとくりまんじゅうは考えています。
 しかし、それについてはまた別の機会にまたいつか!^^;

 つまらん写真を貼り付けておいて、偉そうな戯言書いてすみませんです。m(_ _)m

 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >

4 件のコメント:

  1. 真面目に撮り始めて5年ということですが、撮影の技術を上げるために読んだ本や記事、やったことがあれば是非教えてください。
    よろしくお願いします。

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    1. ニシザワさん、こんにちは。

      うーん、正直、「撮影の技術を上げるため」にこれを読みましたというのは思い浮かばないですが、当初はカメラやレンズなどにも興味があったので、月に一冊くらいはいわゆるカメラ雑誌といわれる書籍も買って読んでいました。
      今では殆ど読みませんけど…^^;

      やったことは…うーん、色々あるのかもしれませんが、それを文章にするのはなかなか難しいですね。うまくお伝え出来ないです。
      例えば、単焦点レンズを使ったら、ファインダーを覗かなくてもそのレンズの画角のフレームが肉眼でも見える(感じる)ようになるまでそのレンズで撮り続ける。とか…
      ズームや別のレンズは使わないでその画角サイズが目に焼きつくまで撮りつづけるという意味です。
      経験的には3000枚も撮り続けると肉眼でもフレームが見えてきます。(汗)
      そして、フレームが見える(感じる)ようになると、カメラがなくても四六時中撮影シュミレーションが出来るようになります。
      脳内シュミレーション撮影で一日1000枚くらい撮っていた時期もあったような記憶もありますが、高倍率ズーム使いになった今はそのフレームがまったく見えません。(汗)

      また、映画やドラマを見る時、そのストーリーに没頭するよりも、どちらかというと冷静な目で映像を見ているのかもしれません。
      「うまい撮り方するなぁ…」とか「なるほど、そう撮るか!」とか思いながら…
      で、時々、テレビ画面に写しだされるシーンから写真にするならこのカットかな!と脳内撮影をしたりすることもある…かもしれないです。(汗)
      まっ、これまた漠然とした感じなんですけどね。

      実際、専門的に習ったことはないので、どうしても観念的になっちゃうんですよね。
      なので、人様にお教えすることが出来ないのです。^^;

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  2. 丁寧な返信ありがとうございました。
    映画やドラマを見る時に「撮り方」を見ているのは、独特ですね。

    私もやみくもにやってみるじゃなく良いものを見て参考にしているものの(まったく同じように真似るっていうレベルじゃありませんが)、
    何かひとつふたつ足りない感じなんですよ。
    難しいです。

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    1. ニサザワさん、こんにちわ。

      以前、ブログ記事にも書きましたが「プロカメラマンが教える100TIPS」はとてもためになるお話です。
      特にくりまんじゅうが激しく同意したのは次のTIPSです。

      3)単焦点レンズでの撮影は、腕磨きになる。
      4)写真編集はそれだけで、1つのアートだと言える。
      8)写真フォーラムなんかに何時間も行くよりは、外に出て写真を撮った方がいい。
      9)平凡な日々の生活の中にある美しい一瞬を切り取ること。それが、入賞作品になる。
      14)他の人の作品を見続けるよりも、自分の写真を撮りに行くこと。
      22)被写体に近づくこと。大抵の場合、その方がいい写真が撮れる。
      23)撮影中はその場の一員となること。傍観者にはなるな。
      24)かがむ等して目線を下げて写真を撮ること。大抵の場合、その方がより面白い写真が撮れる。
      25)技術的な心配をするよりも、フレーミングや写真の構成に注視すること。
      27)明るい日中に撮影する場合は、常に露出少なめ、2/3程度で撮影すること。
      28)撮れば撮るほど、上手くなる。
      29)露出や、アングル、F値を変えて同じ場所で数枚撮影するのを恐れないこと。
      31)コンデジもカメラである。
      33)他の人の作品を批評してみること。
      34)撮る前によく考えること。
      37)他のカメラマンから影響を受けるのはいい。しかし、崇拝してはいけない。
      40)シンプルさが鍵。
      41)フォトグラフィーは、「光で描く」という意味。光を操ること。
      42)自分のスタイルを見つけて、貫くこと。
      45)どこに行くにもカメラを持って行くこと。
      47)カメラを過保護に扱ってはいけない。使い倒すこと。
      56)友達と出掛けて写真を撮ること。
      60)自然体>ポーズとる。
      61)自然光は最高の照明。
      63)必要があれば、ISOを上げるのを恐れないこと。
      64)どこにでも三脚を持って行く必要はない。
      65)露出高めよりも低めで撮影する方が良い。
      68)人間が写っている写真の方がより面白みがある。
      69)ダメな写真をいくらPhotoshopしたところで、いい画になるわけはない。
      74)構成という点において、写真と絵画に大きな違いはない。
      78)良い写真とは、見る人がもっと聞きたくなるようなストーリーを持っているものだ。
      80)機材を多く持ち歩けば持ち歩く程、写真を楽しむ余裕がなくなる。
      83)撮影中に怪しい人と思われないように。周りの環境に馴染むこと。
      85)写真を撮っている時は、まず楽しむこと。
      87)人や場所を撮影する時は、敬意を表すること。
      88)路上で自然に人々を撮影する場合は、望遠レンズよりも広角レンズを使うこと。
      90)ヒストグラムの読み方は知っておくこと。
      92)雨の中で写真を撮ることを怖がらないこと。

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