2013-01-31

機龍警察 自爆条項

 年末、はりーさんにお薦め頂き、アマゾンでポチッとした「機龍警察 自爆条項」の上下巻、ようやく読了いたしました。
 しかし、35年ぶりくらいにSF小説読みました。
 初めて本を手にした時、ふと本の出版社名を見て、「おぉ、ハヤカワ文庫とはお懐かしゅうございます。」と思わず挨拶しちゃいました。(笑)
 しかし、SF小説ですが、SF色はあまり強くないのですね。
 近未来警察小説という珍しいジャンルなのかもしれません。
 しかし、機甲兵装が登場すると言う以外はいたって現代小説的でもあり、猛烈に妄想力を働かせなくても読み進められました。
 文章は冗長にならず、短いセンテンスで小気味よく軽快に進みます。
 そして、なにより驚かされたのは文中に散りばめられたその豊富な「語彙」。
 今まで見たことのない単語や熟語なのに、その意はその文字でなくてはならないような、研ぎ澄まされた鋭利感のあるものです。
 「まいったなぁ!こういう言葉を使うのか!」と何度も唸らせられました。
 豊富な語彙から、その言葉を選ぶ鋭さはまさに「スペシャリスト」。
 巻末の筆者のプロフィールを見て、なるほど作者は元予備校の現国・古文(漢文)の講師だったのかと妙に感心したものです。

 ちなみに機甲兵装とは、簡単に言ってしまえば人が乗り人が操縦するロボットのようなもの。リモコン操作する鉄人28号ではなく、フレンドリーなロボコンでもなく、人が乗って戦うマジンガーZのようなロボ。(すみません。それ以降のロボット知識がございません。^^;)
 最初はこの機甲兵装の戦闘シーンが読みこなせるかと心配しましたが、無用でした。
世の中に存在しない架空のモノを文章だけで表現するのはとても大変なことだと思いますが、書き過ぎず、また端折り過ぎない筆力はたいしたものです。
 頑張って緻密に説明を加えれば加えるほど、読み手はそれが苦痛になり、かと言ってテキトウに省いちゃうと何がなんだかよく分からなくなるのですが、その線引きが実にうまいと感心しました。

 外国人がたくさん出てくると、その名前が憶えられず、誰が誰だかよく分からなくなってしまうくりまんじゅうですが、どうにかそれも乗り切れました。(汗)
 見知らぬ北アイルランドの地に思いを馳せられたのもこの本の収穫です。


 シリーズモノで前後入れ替わってしまいましたが、次はファーストシリーズの「機龍警察」です。
 ちなみにずっと「機能警察」だと思っていたら、実は「機龍警察」だと分かったのは、上巻を読み終わった後。(笑)
 思い違いも甚だしい。思わず笑ってしまいました。^^;

 興味のある方は是非、ご一読ください。

 < Nikon D40x + Sigma 30mm F1.4 EX DC HSM >

2013-01-30

中野谷にて

 通りがかった中野谷(@安中市)にて・・・
 いや、ここは上間仁田か・・・^^;


 しかし、今年は寒いのでしょうか、浅間山は例年よりも雪が多い感じです。


 この時、カメラにつけていたレンズはタム180mmマクロ。
 気分転換に久々にぶ~ちゃんのトランク開けて、そこから引っ張り出した28-75mmへとレンズ交換してみました。


 マクロレンズや短焦点も楽しいけれど、ズームはやっぱり「楽」(笑)


 少し場所を移動して畑の中の巨木など・・・^^;


 ボリューム感たっぷりの雲が浅間山から流れて来ます。
 まるで噴煙のようです。


 ちなみに赤城山方向はこんな感じ!


 で、榛名山側・・・(笑)


 雲が多いので、お天道様の光りは遮られたり、また現れたり。


 ちなみに、ぷ~ちゃんは「待っとれ!」と告げてここに!^^;


 この辺り、竹やぶが多いです。


 で、その隣りにはちょっと小洒落た家が建っています。^^

 チャンチャン!^^;

 < Nikon D700 + AF-S Tamron SPAF28-75mm F2.8 >

2013-01-29

雪景色 7

 ネタ切れ故、長らくお送りした「雪景色」一枚貼りシリーズですが、本日にて終了です。


ネタ不足に陥ったらまたやります。(汗)

 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >
 

2013-01-28

雪景色 6 and

 いくつかネタも出来たのですが、とりあえず一枚貼りの「雪景色」シリーズ、続けます。^^;


 で、テキストはまったく関係ないどうでもいいようなお話。

 実はテレビがまた壊れました。ソニーブラビア「KDL-55HX80R」
 55型、ブルーレイ&HDD内蔵の3Dテレビ
 もちろん、今回は落雷ではありません。
 朝、リモコンでスイッチを入れると「バビン!」といういつもより大きな起動音が鳴り、電源ランプはグリーンになったのですが、待てど暮らせど画面はブラックアウトのまま映像も音声も出ない状態になりました。
 こういう状態は落雷事故以前も発生しており、その都度、電源コードを抜いてリセットするとどうにか復帰はしたのですが、今回はそれもダメでした。
 仕方なくソニーのサービスへ連絡。
 「前回の修理から3ヶ月以上経過してるので修理は有償。別途3150円、出張料が掛かります。」とオネイサンに優しい声で冷たく告げられました。(汗)
 前回の落雷は保険対象だったのでよかったですが、今回は完全に自腹になる覚悟を決めて修理を依頼。
 翌日のお昼過ぎ、如何にもサービスマンという風貌の若い男性とシルバーで臨時雇用かと思われるかなり年配の方の二名がやってきました。
 なにやら基盤らしき箱をたくさん抱えていました。
 そして、まずは電源ユニットの交換。
 スイッチオン!ダメ!
 続いてチューナーユニットの交換
 これもダメ!です。
 さらにはメイン基盤を交換
 これまたダメ!
 さらにさらにHDDユニットらしきものも交換したのですが、まったくもって画面は黒いままです。
 サービスマンは「苦戦です!」を連呼しながら、修復作業を続けてましたが、結局、一時間ほど経過してついにギブアップ。
 「ダメです。センターへ持ち帰って修理させてもらいます!」ということになりました。
 ついでにHDD内の録画データは全てなくなるかもしれないので、その承諾書にもサインさせられました。(泣)
 ちなみに修理期間の目安は約一週間とのこと。その間、代車ならぬ32インチの代テレビを置いていってくれました。普段、55型見ている身からするとなんとも「ちっちぇ~ぞ!32型!」ですが、ないよりマシです。しかし、なるほどそういう制度があるのですね。
 それにしても、前回、電源ユニットの交換で約3万円掛かった修理代、果たして今回はいくら掛かるのか戦々恐々としながら、一週間を過ごしたわけです。(汗)

 ブラビアちゃんが入院して6日目だったでしょうか。
 お昼頃、携帯に見知らぬ番号から着信あり。
 うむ、ソニーからか!?と思って電話に出るとやっぱりソニーからでした。(笑)
 「修理が完了したので納品させていただきたいのですが…」
 「分かりました。では、今、会社なので15分くらいで家に戻ります。」
 「では、20分後くらいにお伺いいたします。」
 「あ、あのぅ…ち、ちなみに修理代はおいくらでしょうか?」
 なによりもの懸案事項。ドキンと心臓が踊りました。^^;
 まさに緊張の一瞬です。

 す、すると…

 「パネルの不具合だったので無償です。」との信じられないようなお言葉!(歓喜)
 「神様、仏様、ソニー様!」です。
 詳しいことはよく分からないのですが、液晶パネルは3年保証のようなのです。
 で、修理明細を見ると「パネル交換」の他、「メイン基盤の交換」をはじめ、それ以外の様々なユニットを交換しているのですが、どうもパネルの交換をすると他のものも全てチャラになっちゃうみたいです。
 うーん、なんだかよくわからないシステムですが、こちとらにしたら有り難い制度です。
 しかも、HDDの録画データも全て生きておりました。

 サービスマンは同じ人でしたが、同伴したオジサンは別のご年配の方。
 配線や設定が終了し、テレビが映るとオヂサン、それを見て笑ってました。(笑)
 大型テレビは一人じゃ運べないので運搬要員なのでしょうね。

 ということで、今回もまた、無償にて無事、直ったブラビアちゃんですが、でも、このテレビ、そう遠くないうちにまた壊れる予感がしています。^^;
 まぁ、根拠があるわけではないのですが、しかし、明らかに虚弱体質と思われ、なんだかとっても怖いです。

 壊れたらまた書きます。(笑)


 < Nikon D700 + NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >

2013-01-27

朝マクロ

 朝、ネタ不足故、久々にパンジーをマクロレンズで撮ってみました。
 滴狙いで…


 しかし、ガーデニングにハマっていたその昔は、晩秋になるとビオラ、パンジーを中心に狭い庭に200株程度は植え付けていたものですが、最近はリビング前の木製プランターに10株程度植えるだけになってしまいました。(汗)


 腰高程度の塀の上に置かれたプランターなのでカメラはわりと構えやすいですが、一方向からしかレンズを向けらないのでバリエーションが限られるのが難点です。
 あと、ちょっとレンズを上に向けると隣家のブルーのトタン屋根が…^^;


 もう少し、明るい朝のきらめき感が欲しかったのだけど、マイナス補正が足を引っ張ってしまいました。
 なんだかとっても負けた気分。凹みます。^^;

 < Nikon D700 + Tamron SPAF180mm F3.5 MACRO >

2013-01-26

雪景色 5

 本当は雪の日にトラックには立ち入ってはいけないのだろうと思う。
 でも、白いカーペットが敷きつけられたその魅力に勝てなかった。^^;


 続く・・・^^;

 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >

2013-01-25

ひっくり返りのケ♪

 「お座り!」「待て!」「伏せ!」に続いて、最近チャップが新しいワザを習得いたしました。
 4歳にしてニューテクゲッツ!^^;


 ワザの名は題して「ひっくり返りのケ!」です。(笑)

 『ひっくり返りのケ♪ ひっくり返りのケ♪
  チャップは♪ チャップは♪ ひっくり返りのケ♪
  チャチャリコナ♪ ほら、チャチャリコナ♪』

 メロディが紹介できないのが残念ですが、この呆れるような唄を口づさむとご覧のようにひっくり返ります。(笑)
 最初はこの唄を歌いながら、くりまんじゅうがひっくり返していたのですが、いつの間にか歌うだけで自ら率先してひっくり返るようになりました。^^;
 また、つい先日まではぶ~こが歌ってもけしてひっくり返らなかったのですが、いつの間にか、ぶ~こが歌ってもひっくり返るようになりました。
 ひっくり返ってもご褒美などは貰えません。というより、仰向けの姿勢が楽なのでしょうか、気が向けばいつまでもこの姿勢で寝ています。

 ちなみにひっくり返る気分じゃない時は、唄が聞こえ出すとスッと立ち上がり、スタコラサッサと逃げていきます。その辺、よく分かりません。^^;

 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >

2013-01-24

雪景色 4

 雪の前ボケを得るにはレンズは開放。
 そして、なによりのポイントはフラッシュを焚くことです。
 フラッシュを焚かないとはっきりとした雪の前ボケは得られません。
 

 ただ、降る雪の前ボケのサイズや位置は偶然による産物です。
 なので、連写で撮りたかったのですが、それが出来なかったのはバッテリーがなくなりそうだったから・・・
 これまた準備不足でした。^^;

 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >

2013-01-23

さらば清心寮


 母校でもあり近所でもあるN島学園の「清心寮」が取り壊され、現在、瓦礫処理が行なわれています。


 この清心寮は二代目で1967年完成。
 その後2005年頃まで自宅から通学の出来ない寮生が暮らしていました。
 寮の中には一度も入ったことはありませんが、何十年も見ていた景色。
 きっと新しい何かが出来るのでしょうが、それでも、母校の変貌は寂しく感じます。

 写真は道路側や駐車場側からは防御シートで見えないので、自宅からのフルズームでの盗み撮り。(汗)

 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >

雪景色 3

 場所は榛名中央グランド(@高崎市)です。
 それにしても盛大に降ってました。
 安中市内は小雪でしたが、ひと山越えると尋常じゃないその降りっぷりに正直、驚きました。


 小出しが続きます。^^;

 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >

2013-01-22

雪景色 2

 ついにネタに行き詰まりました。(汗)
 雪の降った14日に写真を撮った後、カメラを持たず写真在庫がその日のものだけになってしまいました。^^;
 ということで、本来なら「雪景色」写真、一挙放出なのですが、ここは小出しにしてつなぎます。(汗)


 数日間続くかもしれません。
 姑息なセコイ手ですみません。^^;

 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >

2013-01-21

失敗!雪の日マクロ

 雪の降る日の朝、チャップともに久々に庭に出てみました。
 2、3年位前までは、朝、起きると庭に出て写真を撮るのが日課でしたが、ここ最近、すっかりとご無沙汰でした。だって寒いんだもん。(笑)


 で、久々の朝マクロですが、正直言って失敗です。
 一枚もろくな写真が取れませんでした。(汗)
 本日は、反省の為にもその失敗理由を記しておきます。


 まず、これは後で気がついたのですが、クロスフィルターが付けっぱなしになっていました。^^;
 マクロ域でクロスフィルターは不要と言うか完全に無駄です。
 勿論、キラキラを意図して撮るならば、新しい画が撮れるのかもしれませんが、雪振る中では光源はなく、微妙な乱反射が起こり、画が滲み、またAFもとても合いにくくなります。


 また、雪の振る日って、思った以上に明るくないのですね。
 普通に見えば、視界の殆どが白の世界なのでとても「明るい」世界と錯覚しますが、実は光量はまったくなく、マクロで寄るとシャッタースピードが稼げません。
 かと言ってシャッター音で「遅い!」と分かるほど遅くもならず、1/60~100程度のシャッターをずっと切り続けてしまいました。しかも、これに気がついたのも終盤になってのこと。
 実際、手ぶれ補正もない180mmで手持ちで寄るにはこのシャター速度は致命的です。
 ファインダー内にも数字は出ているのですが、マクロって命削る作業ですから、全然、見てない。(汗)
 結果、無意味に命削ってしまいました。(爆)


 実はレンズが曇ってました。^^;
 当初、カメラは車に置いてあったのですが、それを取りに行ってからしばらく部屋の中に置いておきました。
 零度近い車にあったカメラが突然、20度近い室内に入れば当然、レンズは曇ります。
 そのことに気がつかず、再び、外気にさらされたカメラ(レンズ)。
 外に出て、最初の5分くらいはまったくAFが作動せず、「あれ?壊れちゃったか?」と思っていたくらいです。(でも、それでも気がつきませんでした…^^;)


 そして、最大の敗因はやはり「防寒対策」ゼロ!だったってことでしょう。(汗)
 ジャージ姿のままサンダル履きで雪降る庭に出たものだから、まぁ、寒いこと。冷たいこと。
 一月とは言え、里の雪なのですぐになにかに触れればすぐに溶けます。
 なので、全身ビショビショ!カメラもずぶ濡れ!でした。
 そんな状態ですから、雪を前にして一度は上がったテンションですが、ものの10分と持ちませんでした。

 まっ、これまたはりーさんに言われるまでもなく、「準備不足!」っていうやつです。(汗)
 イルミで惨敗した経験をまったく活かせていません。^^;
 さらに、うかれちゃったが故に注意不足、認識の甘さ、勇み足ってとことでしょう。
 しかし、これもいい経験です。

 ということで、次なる雪の日を期待します。勝手に!

以上

< Nikon D700 + Tamron SPAF180mm F3.5MARO >

2013-01-20

希望の丘農園散歩

 1月13日。第二日曜日。
 毎年、この日はどんどん焼きの日。


 例年、朝も早からクールマンに引き連れられて、碓氷川沿いのどんどん焼きを行なう河川敷へと出向くのですが、今年は自宅の居間で、立ち上がる煙をサッシ越しに眺め、バチバチという竹が爆ぜる音を聞いていました。


 そう、どんどん焼きへは出陣せず。^^;


 実は、昨年一年生になったクールマン、所属する育成会が自宅のある(くりまんじゅうの住む地区の)隣りの地区になったので、今年からくりまんじゅうの家にやってこなくなったのです。^^;


 ということで、午前中はコーシーなんぞ飲みながら、正月にHDDレコーダーに撮り溜めた正月番組を薄ぼんやりと見てました。(汗)


 午後になり、本日もまたチャップとロング散歩。まぁ、日祭日のお約束です。
 で、今回出向く先は、先日、ちょこっと下見に行って来た希望の丘農園(@高崎市)です。


 車で自宅から林間コースで遠回りして20分。^^;
 途中、チャップが「もう、ここでいいから下ろしてくれ!」と畑道で鼻を鳴らして訴えましたが、「まだ、待ってろ!」と制しました。


 希望の丘農園は小高い山の北斜面。
 浅間山からの風がもろに吹いてきます。
 まぁ、冬なので当たり前かもしれませんが、やっぱり寒い日でした。^^;


 農園内は当然のごとく無舗装なのですが、車が通り、かつ、ぬかるむ場所は道がこんな風になっています。
 人は逆に歩き難いです。^^;


 時間にして1時間半くらいだったでしょうか、チャップのシッコの出具合を見ながら、園内をくまなく散歩いたしました。オール斜面なのでけっこう効きます。


 ということで、特筆すべきことはないいつものようないつものお散歩だったわけです。

 お終い。^^;

< Nikon D700 + AF-S NIKKOL VR28-300mm F3.5-5.6G >

2013-01-19

焚き上げ供養の下見

 少林山の達磨寺へ行ってきました。


 と言っても、七草大蔡だるま市で賑わう6日7日ではなく、市の終わった平日です。


 少林山だるま市は、毎年、6日の夜から7日の未明にかけて20万人以上の人が、初春の縁起物を求めて訪れ賑わいますが、くりまんじゅうはもう30年以上訪れていません。^^;


 とにかく寒いし、とにかく混む。などというネガティブな理由もありますが、さらに大きな理由としては、幼少時、だるま市で死体を発見したということもございます。
 詳細を知りたい方はこれを!^^
 http://yume-no-nakade.blogspot.jp/2007/11/blog-post_2679.html


 いや、実際、だるま市にあまりいい思い出がないのです。


 少林山の本堂に行くには長い階段か、坂を上がらなければなりませんが、昭和四十年代の中頃くらいまででしょうか、そのところどころに腕や手足失った軍服の人や白装束の人たちが「ここはお国の何百里♪」と演奏しながら座っていたのです。


 衣服は薄汚れ、包帯はうっすらと血が滲んでいます。参道を行く人達は見ぬ振りをしながら、しかし、時折、チャリーンと笊に小銭が入る音がします。


 大戦で負傷した人たちなのかもしれませんが、さらに演出がほどこされていたのかもしれませんが(汗)、おどろおどろしく幼心にはとにかく怖かったものです。


 というようなお話はとりあえず置いておいて、今回訪問の理由は知り合いのTくんに「少林山でもどんどん焼きを行なう」というお話を聞いたからです。そう、その下調べに様子をちょこっと見てきました。


 だるまのどんどん焼き、正式には「焚き上げ供養」と言うそうで、納められた達磨を一同に集めて本道裏にて燃やします。毎年一月の半ばに行なわれるそうですが、実施日は年により異なり、決まっていないそうです。


 くりまんじゅうが訪れたのが11日の日。
 本堂裏手の駐車場に達磨が山積みされていました。


 ご存知の方も多いでしょうが、達磨の眼は、願いを込めながら向かって右側に入れ、そして願いが叶った時や一年間無事だったら、向かって左に眼を書き入れて、それをお納めるのが慣わしです。


 そして、高崎だるまは、眉は鶴、髭は亀を表し、全国一の生産量を誇っています。
 実はその昔、くりまんじゅう家は「だるま」の商社をしていたことがあります。


 かれこれもう四十年くらい前になるでしょうか。
 屋号は「富士商事」伯父が社長で父親が専務。二人だけの会社でした。(笑)

 しかし、金や銀のだるまを作ったのも達磨の中に鈴を入れたのも実は「富士商事」がオリジナルで最初です。
 少林山など一般客とは商売をせず、顧客は伊香保や草津の旅館やホテル。小さな達磨をお土産品として扱っていたのです。
 あとは企業向けでしょうか。貰ったら一年間は捨てられないという達磨の特性を狙い、企業名を入れて年始の贈呈用粗品。


 商売はとても順調でしたが、逆に売れれば売れるほど手作り達磨が確保できなくなり、結果、顧客に迷惑を掛けはじめ、そして、三菱電機に数十万個のオーダーを頂いた時点で、その限界を完全に知り会社は縮小方向に入ったそうです。
 今でも当時のパンフレットやカタログが残っていますが、とりあえず写真も貼り切りましたのでその話はまたいつか!^^;

 ちなみにこの記事を書いているのは16日。
 そして、今年の「焚き上げ供養」は15日。
 はっと思い出して、「あっ、忘れてたぁ!」とがっぱしでした。^^;

 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >
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